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こぐまさん
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【簿記3級】帳簿価額とは?取得原価・減価償却累計額との違いを例題で解説

その他:帳簿価額

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使い込んだ陳列棚を前に、こぐまさんとペンリーが帳簿に残る価値を確認している場面
使い込んだ陳列棚を前に、こぐまさんとペンリーが帳簿に残る価値を確認している場面

古い陳列棚には、いくらの価値が残っている?


帳簿価額とは、固定資産の取得原価から減価償却累計額を差し引いた、帳簿上の残額です。備品をいくらで買ったかだけでなく、これまでにいくら減価償却したかを反映して計算します。

こぐま商会では、何年も使っている木製の陳列棚を見直していました。購入時の金額は240,000円ですが、買ったときの金額がそのまま現在の帳簿価額になるわけではありません。

こぐまさん
こぐまさん:「棚は今も使っているけれど、帳簿では240,000円のままではないよね。」
ペンリー
ペンリー:「そう。取得原価から、これまで使った分を表す減価償却累計額を引こう。」

【こぐまTips:帳簿価額の計算方法】


帳簿価額は、次の式で求めます。

帳簿価額 = 取得原価 − 減価償却累計額

陳列棚の取得原価が240,000円、備品減価償却累計額が90,000円なら、帳簿価額は150,000円です。

項目金額意味
取得原価240,000購入時に備品として記録した金額
備品減価償却累計額90,000これまでに費用化した合計額
帳簿価額150,000帳簿に残っている金額
こぐまさん
こぐまさん:「購入額と今の帳簿上の残額を分ければいいんだね。」
ペンリー
ペンリー:「その整理でいい。帳簿価額は通常、独立した勘定科目ではなく計算して求める金額だ。」

帳簿価額は、固定資産の中古市場での価格や、実際に売れる金額とは限りません。あくまで、取得原価と減価償却の記録から求める会計上の金額です。

減価償却すると帳簿価額はどう変わる?


今年の決算で陳列棚の減価償却費30,000円を計上すると、備品減価償却累計額は90,000円から120,000円へ増えます。その結果、帳簿価額は150,000円から120,000円へ減ります。

こぐまさん
こぐまさん:「現金を払っていなくても、今年使った30,000円分だけ帳簿価額が減るんだね。」
ペンリー
ペンリー:「減価償却費が当期の費用、減価償却累計額がこれまでの合計だ。両方を混ぜないのがポイントだ。」

決算整理仕訳は次の通りです。

借方金額貸方金額
減価償却費30,000備品減価償却累計額30,000

仕訳後の金額を並べると、変化を確認しやすくなります。

項目仕訳前仕訳後
取得原価240,000240,000
備品減価償却累計額90,000120,000
帳簿価額150,000120,000

減価償却費を計上した分だけ累計額が増え、帳簿価額が減るという流れを押さえましょう。

固定資産を売るときは帳簿価額と売却代金を比べる


陳列棚を100,000円で現金売却するとします。売却時点の帳簿価額は120,000円なので、売却代金との差額20,000円は固定資産売却損です。

こぐまさん
こぐまさん:「240,000円で買った棚でも、売るときは取得原価と100,000円を直接比べないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「比べる相手は売却時点の帳簿価額だ。差額が売却損益になる。」
比較する金額金額
帳簿価額120,000
売却代金100,000
固定資産売却損20,000

売却時には、備品の取得原価と備品減価償却累計額を帳簿から消します。

借方金額貸方金額
現金100,000備品240,000
備品減価償却累計額120,000
固定資産売却損20,000

売却代金が帳簿価額より高ければ固定資産売却益、低ければ固定資産売却損になります。固定資産売却の仕訳では、最初に帳簿価額を計算してから売却代金と比べると迷いにくくなります。

帳簿価額の確認クイズ


決算前の建物について、取得原価600,000円、建物減価償却累計額180,000円、当期の減価償却費60,000円とします。当期分を計上したあとの帳簿価額はいくらでしょうか。

こぐまさん
こぐまさん:「まず当期分を累計額に足してから、取得原価から引けばよさそうだね。」
ペンリー
ペンリー:「その順番なら、決算前と決算後を取り違えない。」

当期分の仕訳は次の通りです。

借方金額貸方金額
減価償却費60,000建物減価償却累計額60,000

決算後の減価償却累計額は240,000円です。したがって、答えは次のようになります。

600,000円 −(180,000円 + 60,000円)= 帳簿価額360,000円

「帳簿価額」と「時価」は同じ?


帳簿価額と時価は同じとは限りません。

用語金額の考え方
帳簿価額取得原価から減価償却累計額などを差し引いた帳簿上の金額
時価現在の市場で取引されると考えられる価格

たとえば帳簿価額120,000円の棚でも、実際の売却代金は100,000円にも150,000円にもなり得ます。その差を固定資産売却損または固定資産売却益として記録します。

こぐまさん
こぐまさん:「帳簿価額は帳簿から計算し、実際の売値とは分けて考えるんだね。」
ペンリー
ペンリー:「そう。どの金額を比べているかが分かれば、売却損益も整理できる。」

こぐまチェック


こぐまさん
こぐまさん:「取得原価、累計額、残った金額の順に追えば判断できるね。」
  • 帳簿価額は、取得原価から減価償却累計額を差し引いて求める
  • 帳簿価額は通常、独立した勘定科目ではない
  • 減価償却をすると、累計額が増えて帳簿価額が減る
  • 固定資産売却では、帳簿価額と売却代金の差から売却損益を求める
  • 帳簿価額と時価は同じとは限らない

次は、減価償却の決算整理仕訳と定額法備品減価償却累計額の考え方固定資産売却損とはを確認すると、計算と仕訳がつながります。

こぐまさん
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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