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ペンリー
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【簿記3級】第2問は何が出る? 勘定記入・補助簿・伝票・固定資産台帳を実務イメージで整理

試験対策

2026年3月14日 に公開

第2問は何が出るのか


簿記3級の第2問は、仕訳そのものを問うというより、
「帳簿へどう記入するか」を問う問題が中心です。

朝のこぐま商会。
開店前のカウンターで、こぐまさんが分厚い帳簿を前に首をかしげていました。

こぐまさん:「第2問って、仕訳問題とはちょっと違うよね。帳簿も伝票も台帳も出てきて、何を見ればいいか混ざりやすいんだ。」
ミーヤ:「“どの帳簿に書くか”とか、“どの勘定に転記するか”とか、“伝票をどう分けるか”とか、見ているものが毎回違う感じがする!」
ペンリー:「そこが第2問のポイントです。第2問は、取引を整理して記録する力を見る問題なんです。今日は“なぜその帳簿があるのか”まで、こぐま商会の仕事に結びつけて見ていきましょう。」

公式の出題範囲エビデンス


この整理の根拠は、日本商工会議所の 出題区分表 です。

日本商工会議所は、2026年度試験に適用する区分表は 2022年度と同様 と明記しています。
そのため、2025年度2026年度 の学習では、2022年度適用の区分表を基準に考えて問題ありません。

実際に区分表には、3級の範囲として次の内容が含まれています。

  • 勘定記入法則
  • 主要簿(仕訳帳と総勘定元帳)
  • 補助簿
  • 証ひょうと伝票(入金・出金・振替伝票)
  • 現金 / 現金出納帳 / 当座預金 / 当座預金出納帳 / 小口現金 / 小口現金出納帳
  • 売掛金 / 買掛金 / 売掛金元帳 / 買掛金元帳

このページで紹介している第2問の練習テーマは、上の公式範囲を第2問で出やすい形に整理したものです。

ミーヤ:「じゃあ、このページの内容は“感覚で並べた予想”じゃなくて、ちゃんと公式の出題区分表を土台にしてるんだね。」
ペンリー:「その通りです。第2問専用の一覧ではありませんが、3級で学ぶ帳簿や伝票の範囲を確認する根拠として十分使えます。」

2027年度からの変更予定


2027年度試験から適用する 暫定版 もすでに公表されています。

出題区分表ページでは、2027年度以降の試験に適用する暫定版 であり、2026年度試験には2022年度版が適用 されると案内されています。
したがって、2027年度以降の変更点は 参考情報 として見るのが安全です。

特に注意したいのは、2027年度暫定版でも

  • 伝票(入金・出金・振替)
  • 現金出納帳
  • 小口現金出納帳
  • 当座預金出納帳
  • 受取手形記入帳
  • 支払手形記入帳

といった帳簿・伝票まわりは引き続き区分表に見られる点です。
一方で、制度改定や用語変更の影響は今後更新される可能性があるため、最新の公式ページもあわせて確認してください。

大きく分けると、次の4系統で整理できます。

  1. 勘定記入問題
  2. 補助簿の記入先判定
  3. 伝票記入
  4. 固定資産台帳と減価償却

こぐま商会の問題道場 第2問でも、この4系統を組み合わせて出題しています。

こぐまさん:「なるほど。“何が出るか”より先に、“何のための記録か”で分けると見やすいんだね。」

勘定記入問題で出やすい勘定


勘定記入問題では、T字勘定に必要な相手科目と金額を書く形式が中心です。
第2問で意識したいのは、「勘定科目は単なる暗記語ではなく、実務で管理したい対象ごとに分かれている」という点です。

よく出る勘定は次のとおりです。

  • 現金・小口現金・当座預金
  • 受取手形・支払手形・売掛金・買掛金
  • 売上・仕入
  • 建物・土地・車両運搬具・備品
  • 現金過不足
  • 電子記録債権・電子記録債務
ミーヤ:「勘定科目って、ただの名前の一覧に見えてたけど、実際は“何を管理したいか”で分かれてるんだね。」
ペンリー:「はい。こぐま商会でも、店頭のお金、銀行口座、得意先への請求、仕入先への支払予定を全部ひとまとめにしたら、もう管理できません。」

なぜこれらの勘定があるのか

こぐま商会を例にすると、店頭のレジにあるお金、配達用の口座残高、得意先からまだ回収していない代金、仕入先へまだ払っていない代金は、それぞれ管理したい対象が違います。
だから 現金当座預金 は分かれ、売掛金買掛金 も分かれています。

さらに、固定資産は「今すぐ費用になるもの」ではなく、長く使う設備です。
森の店舗で使う 建物、土地として持つ 土地、配達用の 車両運搬具、レジ台や棚などの 備品 は、日々の費用とは別に管理しないと、資産の状態が見えなくなります。

現金過不足 は、レジのお金が帳簿と合わないときの仮置き場所です。
こぐま商会で閉店後に現金を数えたら 1,100円 足りなかった、でも理由がその場では分からない、というときに一度ここへ入れて原因調査をします。

電子記録債権電子記録債務 は、紙の手形に近い役割をデジタルで管理するための勘定です。
試験では手形ほど頻度は高くありませんが、3級範囲として見ておくと整理しやすくなります。

こぐまさん:「“現金過不足”って変わった名前だけど、要は“まだ理由が分からない差額の仮置き場”なんだね。」
ペンリー:「そうです。実務でも、閉店後にレジ差額が見つかったら、その場では原因が分からないことがあります。だからこそ一時的な受け皿が必要なんです。」

実務ではどう使うのか

  • 現金: レジや金庫の残高を管理する
  • 小口現金: 店頭の細かい立替や交通費、雑費をまとめて管理する
  • 当座預金: 振込や小切手決済を管理する
  • 受取手形・電子記録債権: 将来受け取る約束を管理する
  • 支払手形・電子記録債務: 将来支払う約束を管理する
  • 売掛金・買掛金: 得意先別・仕入先別の未回収、未払を管理する
  • 売上・仕入: 商品売買の本体を管理する
  • 建物・土地・車両運搬具・備品: 長く使う資産を管理する
  • 現金過不足: 原因未確定のズレを一時的に管理する
ミーヤ:「つまり勘定記入問題って、“この取引ではどの記録箱が動くか”を見る問題なんだ。」

第2問での見分け方

  • 現金を引き出した: 現金当座預金
  • 小口現金係へ渡した: 現金小口現金
  • 手形で受け取った: 受取手形
  • 手形を振り出した: 支払手形
  • 掛けで売った: 売掛金
  • 掛けで仕入れた: 買掛金
  • 商品を売った: 売上
  • 商品を仕入れた: 仕入
  • 店舗や設備を取得した: 建物 土地 車両運搬具 備品
  • 帳簿と現金が合わない: 現金過不足
  • 手形ではなく電子的な記録で債権債務を管理する: 電子記録債権 電子記録債務

補助簿で出やすい帳簿


補助簿の問題は、「この取引はどの帳簿に書くか」を判断する形式です。

こぐまさん:「総勘定元帳があるなら、それだけで良さそうに見えるけど……。」
ペンリー:「小さなお店でも、毎日現金、掛け、在庫、固定資産が動きます。総勘定元帳だけに全部書くと、後から追うのが大変なんです。」

補助簿・補助元帳には何があるか

  • 現金出納帳・小口現金出納帳・当座預金出納帳
  • 受取手形記入帳・支払手形記入帳
  • 売上帳・仕入帳
  • 得意先元帳・仕入先元帳
  • 商品有高帳・固定資産台帳

なぜ補助簿があるのか

総勘定元帳だけでも決算書は作れます。
ただし、こぐま商会のように毎日いろいろな取引があると、総勘定元帳だけでは

  • 今日は現金がいくら動いたのか
  • どの得意先の売掛金が残っているのか
  • どの商品が何個残っているのか
  • どの固定資産をいくらで買って、いくら減価償却したのか

が追いにくくなります。
そこで、実務では「同じ種類の取引をまとめるノート」として補助簿を使います。

ミーヤ:「“補助簿”って、メインの帳簿を助けるための整理ノートなんだね。」

実務ではどう使うのか

森のこぐま商会で考えると、こんなイメージです。

  • 現金出納帳: 店頭レジと金庫のお金の動きを追う
  • 小口現金出納帳: 店番さんの細かい支払いをまとめる
  • 当座預金出納帳: 振込や引き落とし、小切手の流れを見る
  • 受取手形記入帳・支払手形記入帳: 手形の回収予定、支払予定を確認する
  • 売上帳・仕入帳: 商品売買を毎日まとめる
  • 得意先元帳・仕入先元帳: 相手先ごとの残高管理をする
  • 商品有高帳: 森の店頭や倉庫にある在庫数量と単価を追う
  • 固定資産台帳: レジ台、棚、配達車、建物などの履歴を管理する
こぐまさん:「得意先元帳と売上帳、仕入先元帳と仕入帳がごちゃごちゃになりやすかったけど、役割が違うんだね。」
ペンリー:「はい。売上帳・仕入帳は“取引そのもの”をまとめ、得意先元帳・仕入先元帳は“相手先ごとの残高”を追う帳簿です。」

第2問での見分け方

  • 現金を払った・受け取った: 現金出納帳
  • 小口現金係の処理: 小口現金出納帳
  • 口座へ入金・引き落とし: 当座預金出納帳
  • 手形が出てきた: 受取手形記入帳 または 支払手形記入帳
  • 商品の売買: 売上帳 仕入帳 商品有高帳
  • 掛けの相手先管理: 得意先元帳 仕入先元帳
  • 固定資産の取得や減価償却: 固定資産台帳

伝票記入は3つに分ける


伝票問題は、森の店頭で起きた取引をその場で小さな紙にまとめるイメージです。
実務で伝票がある理由は、取引をその場で整理し、あとで帳簿へ流し込みやすくするためです。

ミーヤ:「伝票って、試験のためだけにある紙だと思ってた。」
ペンリー:「実務でも、“まず現場で何が起きたかを短く切り出す”ために役立ちます。現金の受け取り、支払い、現金を伴わない整理を分けると、後工程がかなり楽になります。」

こぐま商会でも、現金を払ったときは出金伝票、現金や小切手を受け取ったときは入金伝票、現金を伴わない整理は振替伝票、というように分けて考えると見通しが良くなります。

第2問では、次のように分解して考えると整理しやすくなります。

  1. 総額
  2. 現金で払った分
  3. 現金以外で受け取った分
  4. 掛けや未払で残った分

伝票が実務で使われる場面

  • 入金伝票: 売掛金の回収や現金売上の受け取り
  • 出金伝票: 消耗品費、通信費、仕入代金などの支払い
  • 振替伝票: 掛け取引、未払処理、電子記録債権債務への切替など、現金を伴わない処理
こぐまさん:「“総額・現金・残額”に分けるだけで、いきなり見通しが良くなるね。」
ペンリー:「第2問の伝票は、その分解ができるかを見ていることが多いです。数字を全部まとめて見ようとすると崩れます。」

たとえば「18,400円のうち6,400円を現金、残額は未払金」のときは、

  • 出金伝票: 消耗品費 6,400
  • 振替伝票: 消耗品費 / 未払金 12,000

のように考えます。

また、「売掛金 22,000円 のうち 7,000円 を現金、5,000円 を小切手、残額を電子記録債権に切り替えた」という取引なら、

  • 入金伝票: 売掛金 12,000
  • 振替伝票: 電子記録債権 / 売掛金 10,000

のように分けて整理します。

固定資産台帳は数字の流れを押さえる


固定資産台帳は、長く使う資産の履歴書のようなものです。
こぐま商会なら、森の店舗で使う建物、レジ台や木製棚などの備品、配達用の車両運搬具を何年使い、今いくら分残っているかをここで追います。

こぐまさん:「レジ台や配達車って、買った日に全部費用じゃないの?」
ペンリー:「そこが固定資産の大事なところです。長く使うものは、使う期間にわたって少しずつ費用化します。だから台帳で履歴を追う必要があります。」

固定資産台帳が必要なのは、固定資産が「買った瞬間に全部費用になるもの」ではないからです。
毎年少しずつ減価償却しながら、今の帳簿価額を把握する必要があります。

第2問では、次の流れを押さえると解きやすくなります。

  1. 取得原価
  2. 期首減価償却累計額
  3. 期首帳簿価額
  4. 当期減価償却費
  5. 決算後の累計額

ここから

  • 固定資産勘定
  • 減価償却累計額勘定
  • 減価償却費勘定

へ転記します。

実務ではどう使うのか

  • 資産をいつ取得したか確認する
  • 耐用年数と減価償却方法を管理する
  • 毎期の減価償却費を計算する
  • 売却や除却のときに帳簿価額を確認する

簿記ラボの世界で言えば、
「この配達車は何年使っていて、今どれくらい価値が残っているか」
「この木製レジ台はいくらで買って、今は何円分帳簿に残っているか」
を管理するのが固定資産台帳です。

ミーヤ:「固定資産台帳って、“今年の減価償却費を出すための表”でもあり、“今いくら残ってるかを見る表”でもあるんだね。」
ペンリー:「その理解で十分です。取得原価、累計額、帳簿価額の流れが見えれば、第2問でもかなり強くなります。」

第2問で失点しやすいポイント


  • 補助簿と補助元帳を混同する
  • 総額と現金支払分と残額を分けずに考える
  • 手形と掛けを同じように扱ってしまう
  • 固定資産台帳で 取得原価帳簿価額 を取り違える
  • 建物と土地をまとめて1つの勘定で処理してしまう
こぐまさん:「“帳簿の名前を覚える”より、“何を管理するための箱か”で覚えた方が忘れにくそう。」
ペンリー:「第2問はまさにそこです。名称の丸暗記より、実務での役割から逆算した方が安定します。」

こぐま商会での練習の使い方


こぐま商会の第2問演習では、次のように進めるのがおすすめです。

  1. まずは 補助簿伝票 のセットで慣れる
  2. 次に 勘定記入 を混ぜて、相手科目の見分けを固める
  3. 最後に 固定資産台帳 入りのセットで仕上げる

一覧ページから、どの形式が含まれるかを見て選べます。

  • 問題道場 第2問: /practice/question2
ミーヤ:「じゃあ最初は補助簿と伝票で“記録の分け方”を覚えて、次に勘定記入、最後に固定資産台帳って流れが良さそう!」
ペンリー:「その順番はかなり合理的です。基礎の流れを固めてから、固定資産のような長期管理へ進むと理解しやすいです。」

まとめ


第2問は「帳簿にどう書くか」を問う問題です。
単に仕訳を覚えるよりも、

  • どの帳簿に書くか
  • どの勘定に転記するか
  • 総額と一部支払と残額をどう分けるか

を意識すると、点が安定します。

ペンリー
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ロジカルで几帳面なIT会計士。帳簿の役割と出題パターンを整理して説明するのが得意。

本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。